買い物をするときや、飲食店、旅行の宿泊先など、何かを決める時どの様に選びますか?商品を見たり、説明を見たりすると思いますが、友人・知人のお勧めだったり、インターネットの場合などはレビューや口コミを見て決めるのではないでしょうか?
以前に、「みんなを見て決めたい」という認知的ケチ(認知的倹約家/認知的節約家)という心理をご紹介しましたが、今回は、レビューを見て決めるという際に働いている別の心理効果「ウインザー効果」をご紹介します♪
ウインザー効果とは?
ウインザー効果とは、直接的に伝えられるよりも、第三者から間接的に話が伝わる方が信憑性や信頼性が高まり、大きな影響を与えることができるというものです。
直接本人から褒められても、うれしいですがどこまで本気かな?と思ったりしますよね。でも、それが本人と口からではなく別の人から自分のいなないところで褒めていたと聞かされた方が、本音で話してくれているという気がしますよね。
ウインザー効果の由来は?
こういった心理効果の名前の由来は、心理学者さんの名前が多かったりするのですが、ウインザー効果はどうやら違う様です。ミステリー小説「伯爵夫人はスパイ」の登場人物「ウィンザー伯爵夫人」のセリフが由来と言われています。
ウインザー効果の実例
ウインザー効果の身近な例では、ビジネス(マーケティング)でよくみられる、お客様レビューや食べログ・ぐるなびなどのような口コミサイトです。
こういった口コミやレビューは、販売者やお店自身で「良い」と謳うよりも、やはり信頼されますし判断の材料にされますよね。また、商品の販売の際によく見かける「モニター体験談」などもウインザー効果にあたります。
ウインザー効果の活用例
ビジネスでの活用法
新商品などを広めていきたい場合、最初からレビューなどがありませんので、アンケート回答をお願いしてサンプルを配布して声を集めたり、購入者に対して、レビューを書いてくれた場合はおまけをプレゼントするなどです。
なかなかレビューや感想などを書いてもらえることは難しいので、こういったプレゼントや次回割引などの特典を付けてお願いするということは良く使われている方法です。
恋愛での活用法
好きな人の身内や仲の良い友達と親しくなることです。そうすることで、最初から好印象を持ってもらえる可能性が高まります。兄弟や友達などから、あなたの良い評判が好きな人に伝わるようにすれば、「第三者からの評判」が好きな人に伝わることになり効果を発揮するのです。
さらに嬉しいことには、陰で自分の事をほめてる人を意識し、好意を持つ傾向があると言われています。
ウインザー効果で気をつけることは?
第三者の声が、本当にその人の評価なのかということです。一時食べログでも問題になったことがありますが、ひょっとしたら企業がお金をはらって高評価をしてもらうようにお願いをしているかもしれない可能性があります。
通常の販売サイトやテレビ通販などで芸能人などが出てきて「愛用してる」「とても良いです」などといった事を伝えている場合など、本当にご本人が使用されているかも知れませんが、ひょっとしたらお金をもらって宣伝(仕事)と割り切って評価をしていることがあるかもしれないですよね。
こういった場合は、完全に信じるのではなく、そうかもしれないという気持ちで受け止めたうえで、自分が本当に購入したいかどうか、使用してみたいと思うか判断するようにした方が良いでしょう。
まとめ:
1、直接的に伝えられるよりも、第三者から間接的に話が伝わる方が信憑性や信頼性が高まる
2、口コミサイト、レビュー、お客様の声、モニターなどがウインザー効果のよくある実例
3、陰で褒められていたことが伝わった方が、よりうれしい気持ちになり、褒めてくれていた人に対して意識し、好意を持つ傾向がある。
4、すべてのレビューや口コミなどを信頼するのではなく、宣伝の可能性もあることを理解しておく
ウインザー効果をうまく活用してみてくださいね。