信頼向上

初頭効果と新近効果とは?その違いと活用方法、使い分けを解説!

茉莉
茉莉
皆さん、こんにちは! 茉莉です。

恋愛やビジネス、友人関係など
人付き合いの場面では、
誰もが「人に良い印象を与えたい」
と考えていると思います。

そこで今回は
そんなときに役に立つ
初頭効果と新近効果
についてご紹介します♪

目次

初頭効果とは?

第一印象が大切ということを
耳にすることがあると思いますが
何故だと思いますか?

そうです。

最初に受けた印象がずっと続くから。」ですよね。

初頭効果とは、

最初の印象がや情報が強く心に焼きつき
また、その情報が後の情報や印象に影響を与える現象(効果)

のことです。

これは、ポーランド出身の心理学者
ソロモン・アッシュが
1946年に行った実験により提唱されたものです。

さらに、

出会って7秒以内の印象が
その後に影響を与えて半年間続く

ともいわれています。

初頭効果の実験

ソロモン・アッシュが行った実験では
次のようなものでした。

人の性格を表す言葉を順に並べて
被験者にどのような印象を与えるかを調べました。

A:良いイメージの形容詞から並べる

知的・勤勉・衝動的・批判的・頑固・嫉妬深い

B: Aと逆順(良くないイメージ順)に並べる

嫉妬深い・頑固・批判的・衝動的・勤勉・知的

Aのグループは
最後にマイナスイメージも出ていますが、
最初の知的という
ポジティブなイメージによって、
マイナス面もカバーされ
全体的な印象は能力のある人とみなされ
ましたが、

逆にBのグループでは
マイナスイメージが最初に来ることによって、
ポジティブなイメージが薄れてしまい
実力はあっても能力が出せない人
という印象が残る結果になりました。

茉莉
茉莉
「最初に示された印象がその後にも影響する」事になっていますね!

新近効果とは

新近効果とは
先ほどの初頭効果とは逆に

最後に起きたこと(最後の印象)が記憶に残り、
またその後の印象や全体の判断に影響を与える

というものです。

新近性効果」「終末効果
と言われることもあります。

新近効果は、
アメリカのN・H・アンダーソン
という心理学者の実験によって、
1976年に提唱されたものです。

新近効果の実験

N・H・アンダーソンが
行った実験では次のようなものでした。

模擬裁判を行い
証言の出し方によって
陪審員がどのように判断するのか
その違いを実験しました。
(弁護側、検事側に6つずつの証言)

A:一方の証言を2つ出した後、
もう一方の証言を2つ出すという順に繰り返す方法で裁判

B:一方の証言を6つ出し、
その後もう一方の証言を6つ出すという方法で裁判

結果は・・・

AとBどちらの方法かは関係なく
陪審員は

最後に出された証言の側
(弁護側/検事側)に有利な結論を出す

というものになりました。

つまり、
「最後に提示された情報の方が
より印象に残りやすく、
また直近の情報を判断材料にしやすい」
という事ができます。

初頭効果と新近効果の違いと使いわけ

では、

最初の印象が強く残る「初頭効果」
直近の印象が強く残る「新近効果」の、

この矛盾するともいえる
2つの効果はどの様に違いがあり、
どのような場面で使い分けるのでしょうか。

初頭効果と新近効果の使い分け

続いて、「初頭効果」と「新近効果」の
違いや使い分けについて解説しますね。

1、主張の仕方

【初頭効果】

並列(順番に並べる)て情報を提示した場合、最初の印象が残りやすい。

例) 知的で、勤勉で、嫉妬深い

【新近効果】

反対の情報を主張した場合(~だけど○○)という提示方法をした場合、後の○○の部分が印象に残りやすい。

例)知的で勤勉、だけど嫉妬深い

初頭効果は情報を
並列に扱った場合に起こりやすく

新近効果
情報を並列に扱うのではなく
反対の情報を主張した場合に
最後の情報が協調されやすくなります。

茉莉
茉莉
どうでしょうか?
なんとなく違いを感じますよね。

さらに

初頭効果では
「一人からの情報の場合」
「観察力に自身のある人の場合」
にも働きやすく、

新近効果
「大勢からの情報の場合」
「観察力に自身のない人の場合」
に起こりやすいとされています。

2、関心の度合い

あまり興味をもってもらえていない
と感じる相手に対しては
最初に重要な情報を伝えて(初頭効果)
興味を持ってもらう方が良いです。

逆に

ある程度関心がある相手には
最後に重要な情報を提示(新近効果)
すると効果的と言われています。

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初頭効果と新近効果の活用方法

「初頭効果」と「新近効果」の
シーン別の活用します♪

ビジネスシーンでは・・・

関心がなさそうな相手に対しては
まず興味を引くことが重要です。

初頭効果を利用して
相手の興味を引くような話を
最初に持ってくる必要があります。

そして、
関心を示してくれている相手に対しては、
直近の情報を判断材料にしやすい
新近効果利用して

良い条件や情報を提示することで、
成約率を上げやすくなっていきます。

人間関係や恋愛の場面では・・・

初対面やまだそこまで
親しくない相手に対しては、
最初に良いイメージを持ってもらう
ことが必要なため
最初に良い点をアピール(初頭効果)
しましょう。

デートをする間柄や
近い存在にまで発展した関係であれば

今度は、次回につなげていくためにも
別れ際に相手をがっかりさせないよう
(親近効果)
良いイメージ持ってもらえるようにすると
さらに関係を進めることができるかもしれません。

初頭効果と新近効果で気を付ける事

どんなことでも

良い点(メリット)
悪い点(デメリット)

があります。

良い印象を持ってもらおうと
メリットだけを伝えていると
あとでデメリットが分かったときに

隠していたと思われたり
信頼関係を失ってしまうことにもなりかねません。

そこで、
初頭効果と新近効果の両方を使う
という方法があります。

最初と最後が印象に残りやすいということは、

中間の情報は印象に残りにくい

と考えられるため、

最初と最後にメリットを提示し
中間にデメリットを挟んでしまえば、良いのです。

初頭効果と新近効果についてのまとめ

まとめ:

1、初頭効果とは、最初の印象がや情報が強く心に焼きつき、またその情報が後の情報や印象に影響を与える現象(効果)

2、新近効果とは、最後に起きたこと(最後の印象)が記憶に残り、またその後の印象や全体の判断に影響を与える

3、初頭効果と新近効果は主張の仕方や相手の関心度で使い分ける

4、最初と、最後が印象に残りやすいため、ネガティブな情報は中間に持ってくると良い

初頭効果と新近効果を、
状況に応じてうまく使い分けてみてくださいね!