コミュニケーションのスキルとして会話術があげられますが、どんな話をしたらよいかわからない、どのように話を進めていったらよいかわからないということがあったりしませんか?ある程度仲良くなれば会話も弾むのだけれど、最初のきっかけがうまくつかめないという方も多いかもしれませんね。
今日は、そんなときに役立つ会話術の「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」をご紹介します♪
目次
会話を続けるために必要な事とは
相手とのコミュニケーションをとるためには会話が必要ですが、会話をする際に必要なことは、どれだけ相手の意見や考えを引き出して情報を得ることができるかが重要です。
その為には、会話の流れの中で相手に質問を投げかけていくことが必要となってきます。その質問の仕方が重要であり、大きく分けて「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」の2種類があります。
オープンクエスチョンとは?
オープンクエスチョンとは開いた質問という意味ですが、限られた答えではなく、自由に回答ができる質問です。
オープンクエスチョンをする方法
オープンクエスチョンは相手が自由に答えることができる質問をすることが必要になりますが、そのためには、どんな風に質問をしたらよいでしょうか?簡単な方法は、「5W1H」を使った質問をすることです。
5W1Hとは、「When(いつ)、Where(どこ)、Who(誰)、What(何)、Why(なぜ)、How(どのように)」の頭文字をとったものですが、これらを質問することで、相手は自由に回答ができるので、相手から多くの情報を得る事ができ、会話も広げやすくなります。
オープンクエスチョンの活用法
5W1Hを使ったオープンクエスチョンのなかでも、さらに次の2種類に分けられます。
1、ある程度答えが限定されるもの
2、自由に考えて答えることが可能な質問
1のある程度答えが限定されるものには、When(いつ)、Where(どこ)、Who(誰)があげられれます。これらは、確認する際や、情報入手などに適していますが、会話に広がりを持たせにくい質問になります。
2の自由に考えて答えることが可能な質問はその他の3つ、What(何)、Why(なぜ)、How(どのように)で、これらの質問は相手のことをより知ることができるので、1の質問より会話を盛り上がらせる事ができます。
オープンクエスチョンで気をつけることは?
オープンクエスチョンは、相手が自由に考えて答えることができるため、時には相手が考えてしばらく沈黙になってしまったり、相手の答えによっては会話があまり盛り上がらなかったということもありえます。
特に、まだそこまで親しくない相手だった場合、オープンクエスチョンをすることが、相手の心理的負担となってしまうことがあります。
さらに、深くない関係の相手に対してプライベートな話や、個人的な情報を出すことに嫌悪感がある人の場合は、馴れ馴れしい人だと思われたり、そんなことをあなたに話したくないと思われたりして印象が悪くなることもあります。
クローズドクエスチョンとは?
自由に回答ができるオープンクエスチョンとは反対に、回答が限定される様な質問(例えば、答えがYES/NOや、AかBとなるような質問)をクローズドクエスチョン(閉じた質問)と言います。
クローズドクエスチョンをする方法
クローズドクエスチョンは相手が考えて自由に答える必要がなく、簡単にAかBどちらかという回答や、YesかNoのように2択で答えられるような質問をします。
例えば、好きか嫌いかや、したかしないか、などです。
クローズドクエスチョンの活用法
クローズドクエスチョンは、オープンクエスチョンに比べて会話が広がりにくいと言われていますが、クローズクエスチョンを使った方が良い場合もあります。
初対面の人との会話の場合には、まずは相手と打ち解けることが重要なため、クローズドクエシュチョンを投げかけること、相手に安心感を持ってもらうことができます。二択での回答となる為、相手も答えやすく会話もスムーズに進みやすくなるので、気まずい雰囲気にもなりにくいです。
また、Yes、Noで答えられる質問であっても、できればYesと答えることができるような質問を多めにすることが良いです。
(とはいえ、yesばかりの質問をつづけるのは、良くありませんので気を付けてくださいね!)そうすることで、ポジティブな会話になり、また同意・同感などを得ることができるので親近感も沸きやすいですね!
クローズドクエスチョンで気をつけることは?
いくら簡単に答えられて、スムーズに会話が進むからと言って、質問ばかり続けると尋問のようになり、相手が追い詰められたような気分になってしまったり、あまり考えることなく適当に答えられる可能性もあります。
また、クローズドクエスチョンを使った場合、会話に広がりがなく、盛り上がりに欠ける会話になりがちで、相手が本当に話したいことを聞き出しにくいため、本音がつかめないこともあります。
オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの使い分け
相手との関係性によって、使い分けると良いと思います。
相手とまだ親しくない場合などは、相手が答えやすいクローズドクエスチョンから始めて、相手に安心感を持ってもらい、お互いの距離が縮まった後に、オープンクエスチョンを織り交ぜて使っていくと良いでしょう。
また、関係性以外にも、どのような意図で会話を進めていきたいかによって使い分けることもできます。クローズドクエッションは会話のきっかけや、明確な回答がほしい時に使うと有効ですし、オープンクエッションは、相手の考えや意見を聞き出したり、相手との距離を縮めたいときに有効です。
まとめ
1、オープンクエスチョンの簡単な方法は、(5W1H)を使って、相手が自由に答えられるような質問です。本音を聞き出したい時に有効です
2、クローズドクエスチョンは、相手が2択で答えられるような質問です。
3、クローズドクエッションは会話のきっかけをつかみたい時に有効
4、オープンクエッションは会話を広げていきたい時に有効
オープンクエスチョンとクローズドクエスチョン、それぞれのメリットとデメリットを生かして、上手く使い分けてみていくださいね!