みなさんは、ランチやディナーなど、お出かけの際にどのようにお店を決めますか?レビューサイトを見たり、メディアで紹介されていたり、友達からのおすすめ、または行列ができているお店だったりすることが多いのではないでしょうか?TwitterやInstagram、facebook等のSNSなどからの情報かもしれませんね。
実は、ここにもある心理が働いているのです。今日は、その心理的効果と活用方法を紹介します♪
目次
認知的ケチ(認知的倹約家、認知的節約家)とは
先ほど説明した、私たちがお店を選ぶ時の基準についてですが、これには「みんなを見て決めたい」という心理が働いています。これは、私たち人間には、自分があまり興味のないことに対しては、できるだけ労力をかけずに判断しようとする傾向があるからなのです。
この心理傾向を「認知的ケチ」と呼びます。
そして、認知的ケチは、ケチ=節約家、倹約家とも言えるため、認知的倹約家、認知的節約家とも呼ばれます。
認知的ケチの心理的効果
「認知的ケチ」という心理傾向に関係のあるものに「社会的比較理論」というものがあります。この「社会的比較理論」というのは、「迷ったら、自分と似たような立場の人の行動と比較して決定しようとする」理論です。
つまり、これが「みんなを見て決めたい」ということですね!私たちは、毎日大小はあるものの、さまざまな事を選択しながら生活しています。すべてを自分だけで判断していくのは、ものすごい労力です。
もし、私たちに認知的ケチという心理傾向がなかったら、たった一つの事を決めるのにも、ものすごく面倒な判断が必要になってしまうのでとても大変です。自分の意見だけで行動をしないで、周りの多くの人たちと同じ行動をとることを「同調」と言い、これは心理傾向的に普通のことなのです。
認知的ケチの心理が見られる例
1.コンビニの雑誌コーナー
有名な話ですが、コンビニは大体どこも商品の並び順が似たようになっていて、雑誌コーナーが外側から見えるように配置されています。
これは、立ち読みするお客さんが見えるようにするためです。こうすることによって、外からお客さんでにぎわっているコンビニという印象を持たせることができ、来店されやすくなるのです。
2、本、CD、DVDなどのランキング
1位や上位の作品など、みんなに支持されているものや人気のものはとりあえず聞いてみようとか、どんなものなのだろうという心理が働きますよね♪
3、サクラ
後援会や、イベントなどサクラを使って人数を集めることで、人気があると思わせることができ、より多くのお客さんを集める効果があります。
認知的ケチの心理方法を応用した活用法
この、認知的ケチの心理や、同調の心理を仕事や恋愛で活用するにはどうしたらよいでしょうか?
人気があるものにさらに人の興味や関心が集まるので、たとえ実際には人気がなかったとしても、人気があるように見せることです!商談やデートの約束をする際など、実際には時間があったとしても、「いつでも良い」と告げずになかなか時間が取れないけれど、“あなたのため”に時間を空けますというスタンスで話を進めるのです。
そうすることで、人気があると思わせることができ、また“自分のために”時間を作ってもらったという特別感を持ってもらえることもできます。
まとめ:
1、認知的ケチとは、自分があまり興味のないことに対しては、できるだけ労力をかけずに判断しようとする傾向
2、「迷ったら、自分と似たような立場の人の行動と比較して決定しようとする」社会的比較理論という心理が働く
3、人気があるように見せることで、お客さんや好きな相手の興味を引くことができる
皆さんの職場での人間関係や、恋愛関係、友人関係、親子関係などを円滑にするお手伝いになればうれしいです♪