以前に「フット・イン・ザ・ドア」と
「ドア・イン・ザ・フェイス」という、
相手のYESを導き出すための
心理テクニックをご紹介しましたが
今日はその二つのテクニックに類似した
「ローボールテクニック」
と言われるものをご紹介します♪
目次
ローボールテクニックとは?
ローボールテクニックとは、
最初に相手が承諾しやすい好条件を出し、
小さな要求を受け入れてもらい、
都合の悪い条件を足したり、
好条件の一部を取り除いたりして
徐々に相手にとって不利な条件を突きつけ、
最終的には大きな要求を通すテクニック
のことです。
ローボールテクニックの由来は?
ローボール・テクニックの名前は、
条件や要求をボールに例えて、
キャッチボールをする時に
「最初に低くて取りやすいボールを投げる」
というところから来ています。
ローボールテクニックが有効な理由は?
私達人間心理として、
「一度決心した行動や発言、信念などを貫き通したい」
という一貫性の原理と呼ばれるものが働きます。
ローボールテクニックの実際の例
ビジネスでの例
商品半額セールと広告し、
実は店内商品の一部のみがセール品になっている場合。
お客さんはセールだと思ってに入った後なので
お目当ての商品は対象外だったとしても
購入してしまうのです。
恋愛での例
3人で飲みに行こうと誘い、
OKが出た後にもう一人が来られなくなったけど
2人でも大丈夫だよね?と誘導。
典型的な例ですが
これも最初にYESを出してしまったため
断りずらい心理が働いています。
ローボールテクニックで重要なことは?
最初の小さな要求で、必ずYESを引き出すことです。
始めに承諾してもらえない限りは、
次の本題に持ち込むことは出来ないからです。
ローボールテクニックで気を付けることは?
ボール・テクニックをそのまま使うと、
騙しているという事になってしまう可能性が高いです。
もしも相手に
「意図的だ」と気づかれたら
「騙された!」と、とられてしまうでしょう。
条件を変えていく際には、
謝罪をしてからということを忘れずに。
ローボールテクニックとフットインザドアの違いは?
「フット・イン・ザ・ドア」も、
「ローボールテクニック」同様、
一貫性の原理を応用したテクニックです。
この二つ、どの様な違いがあるのでしょうか?
ローボールテクニックでは、
最初の条件からすこしずつ変化をさせて
大きな要求に承諾してもらうテクニック
でしたが、
フット・イン・ザ・ドアは、
最初に小さな要求を出して承諾をもらい
徐々にレベルを上げていって、
最終目的である大きな要求を通しやすくする
ものです。
ローボールテクニックについてのまとめ
1、ローボールテクニックとは、大きな要求を通したい時、最初に相手が承諾しやすい好条件を出し、条件を足したり引いたりして、最終的にに相手にとって不利な条件に変わっていってもOKをもらえるようにするテクニック。
2、最初の小さな要求は、承諾してもらえるものにすること。
3、騙されたと思われることのないように、条件を変えていく際には謝罪を入れること。
これまでご紹介してきたテクニック同様に、
ローボール・テクニックも
「良いことにも悪いことにも利用」
できてしまいます。
つかう人次第!
悪用せず、
是非友好な関係を気づくためのテクニック
として、使ってくださいね^^