今日は、恋愛でより相手の気持ちを惹きつけたい時や、ビジネスで商品やサービスを提供してより売り上げを上げたい時などに使える「ロミオとジュリエット効果」というテクニックをご紹介します♪
目次
ロミオとジュリエット効果とは?
ロミオとジュリエットの由来は名前の通り、シェークスピアの有名な「ロミオとジュリエット」から来ています。
有名な話なので、そのあらすじは知っている方が多いかと思いますが、愛し合うロミオとジュリエットは、家柄の違いから周囲反対され、障害があることでより一層気持ちが高まり障害を乗り越えようとした…というお話です。ストーリーの結末は悲しいものでしたが、このロミオとジュリエットの話のように「障害があることによって、それを乗り越えようとより一層気持ちが高まる心理」をロミオとジュリエット効果と言います。
ロミオとジュリエット効果が有効な理由
以前にご紹介しましたが、私達人間は、禁止されるとかえって興味がわいたり、スリルを感じたりして、やりたくなってしまう心理(カリギュラ効果/心理的リアクタンス)が働きます。
そしてこの心理を利用して、あえて障害をもたせることで、相手の気持ちを惹きつけることができ、ロミオとジュリエット効果を発揮します。
さらに、障害があることで手に入りにくい相手に対して希少価値が高まり、より手に入れたくなるという希少性の原理が働くからなのです。
ロミオとジュリエット効果の由来とは
ドリスコールという心理学者が男女のカップルに行った調査から、恋愛であれば、恋人同士の間に何らかの障害が存在することで、かえってそれが二人の気持ち(恋愛感情)を高めることができるという結果を元に命名したと言われています。
この調査では、周囲に二人の恋愛の反対者がいる恋人たちや、お互いの信仰している宗教の違い、遠距離など、障害や壁がある二人ほど、よりお互いへの気持ちが強くなったという結果が出されています。
ロミオとジュリエット効果の活用方法
恋愛での活用例
ロミオとジュリエット効果を恋愛にうまく取り入れることができれば、片想いの恋を叶えやすくなります。
具体的には…何度かデートなどを繰り返した後であれば、「しばらく忙しくて会えない」や会える日を限定したり、それなりに仲良くなってきたタイミングであれが、「親が反対している」と伝えてみたりするなど障害を作ってみることです。
ビジネスでの活用例
まず、希少性の原理を利用し、販売しようとする商品を限定品にするなどして価値を高めます。
入手困難なことで、より購入意欲が高まり品薄となることで、さらに購入希望者が増えるという結果を導くことができます。
コンビニやスーパー、化粧品など期間限定の商品がならんだり、数を限定数のみの販売となっていたりしますよね!なかでも化粧品メーカーのクリスマス限定のコフレシリーズなど、女性が特に注目している商品の一つですよね。
また、飲食店など店舗であれば、小さい店にしたり席数を減らしたりすることで、「並ばなければ食べられない」という障害を持たせることができます。
ロミオとジュリエット効果で気をつけることは?
ロミオとジュリエット効果を引き出すために、全くの嘘をついてしまうことは避けた方が良いです。
障害のある恋愛をしている場合、お互いの気持ちが本物であるかどうか見極めてくださいね。そうでない場合は、「障害や壁がある恋愛」を楽しんでいるだけで、障害がなくなったとたんに気持ちが覚めてしまうということが起こってしまいます。
また、すでに気持ちが冷めかけている相手に対しては、ロミオとジュリエット効果は逆効果です。
ビジネスにおいても、あえて限定品にしたりお客さんに待っていただくようにしなくても、品揃え豊富なお店、ならばずにスムーズに席に案内されおいしい料理を出してくれるお店の方が、本当はお客さんにとっては本当は一番良いことですよね。
まとめ:
1、ロミオとジュリエット効果とは、それを乗り越えようとより一層気持ちが高まる心理
あえて障害や壁を作ることで、恋愛やビジネスでロミオとジュリエット効果を活用することができる
3、ロミオとジュリエット効果を引き出すために、全くの嘘をつかないようにする
4、障害や壁があることを楽しんでいるだけという場合もあり得る。