今日は、人の興味をより強く惹きつけたり、
物事など記憶に残るようにする
「ザイガルニック(ツァイガルニク)効果」
という心理テクニックをご紹介します♪
目次
ザイガルニック(ツァイガルニク)効果とは?
私達人間は、
完全なものよりも、不完全なものに対して興味を持つ傾向があり、
完成したものよりも、未完成のものに対して強く記憶が残り、
また、より強く興味が惹かれるものです。
これをザイガルニック
(ツァイガルニク)効果と呼びます。
ザイガルニック(ツァイガルニク)効果の実用例
そのザイガルニック(ツァイガルニク)効果
を使った一番身近な例としては
TVのCMに入る前のテロップや、音声などです。
続きが気になるように
CM前後で中途半端になるように
内容を焦らして
モザイクや伏字を使ったりして
興味を惹きつけています。
そして、連続ドラマなども同様です。
どんな展開になるのだろうか?
と次週の放送が気になりますよね。
上手く、本編が見たくなるように作られていますよね!
ザイガルニック(ツァイガルニク)効果の由来は?
ザイガルニックというロシアの
心理学者の出来事が発端と言われています。
その出来事とは・・・
ある日、入ったレストランで
給仕をしてくれたウェイターさんが、
ザイガルニックさんと大勢の仲間の注文を
何も書かずに覚え、正確に給仕しました。
ザイガルニックさん達は
その彼の記憶力に驚いたのですが、
店を出た後に仲間の一人が
忘れ物に気づき戻って、
彼の記憶力を頼りに尋ねてみたところ、
注文した商品も
どこのテーブルについていた誰か
さえ忘れていたそうです。
そして、
そのウェイターさんの行動から
仮説を立て研究し、その結果、
終っていない仕事や途中の目標は頭に残り、
完成した(終了した)ものは
忘れていくものだと結論づけ
さらに邪魔が入るほど先が気になる
という現象も明らかにしました。
その結論を導いたことから、
名前をとって
ザイガルニック(ツァイガルニク)効果
と呼ばれるようになった様です。
ザイガルニック(ツァイガルニク)効果の活用法
仕事や勉強などでの活用法
仕事や勉強は途中で残しておく
遊びやTVの途中で仕事や勉強に戻らない
作業や勉強は内容で区切らず時間で区切る
仕事や勉強などの場合で
ザイガルニック(ツァイガルニク)効果
を考えると、
終わっていない目標などが頭に浮かびやすく、
終ると記憶が消えると言えます。
ならば、
作業を完全に終えるのではなく、
残しておくことで記憶に残っているので、
作業途中でも脳が勝手に考えてくれるという事です。
少し時間をおいて再び作業をすると
スムーズに取り掛かれるようになったり、
効率的に仕事や勉強を
終らせることができるようになりますね。
逆に遊びや見たいテレビ番組などは、
途中にしない方が良いです!
途中までドラマなど見ていて
時間が来たからと、
勉強や仕事など作業に移っても
さっきまでやっていたことや、
見ていた内容の続きが気になってしまって、
集中できなくなってしまいかねません。
そして、
作業や勉強を内容で区切るのではなく、
時間で区切るのも良い方法です。
時間で区切って休憩を入れることで、
キリの悪いところで終わることになるので、
途中になっていることが気になり
休憩後も集中して取り組めます。
恋愛での活用法
シンデレラのストーリーを思い出してみてください。
王子様とシンデレラがダンスの途中で、
約束の12時が近づきます。
気持ちは最高潮に達しているときに
シンデレラは王子様に
理由をつけず去ってしまったため
王子様の気持ちは
完全に「未完成」となり
シンデレラが気になってしまい町中探しまわりました。
つまり
これと似たようなことを
意中の相手にすればよいのです。
例えばデートなど
十分に満足しきってしまう時間を一緒に過ごすのではなく、
早めに切り上げるようにすることで、
次回への期待を高めるのです。
また電話やメール、LINEなどでも、
次回に続くような流れで途中で打ち切られると、
話の内容や話をした人のことが
気になって仕方がないという心理も働きます。
ザイガルニック(ツァイガルニク)効果のまとめ
まとめ:
1、人間は完全なものよりも、不完全(未完成)なものに強く記憶が残り、また、より強く興味が惹かれるもの
2、勉強や仕事などは、続きが気になるようにあえて中途半端な状態で区切る
3、TVや遊びなどはしっかり終わらせて引きずらないようにする
ザイガルニック効果(ツァイガルニク効果)は
仕事・勉強・恋愛、と様々な場面で有効です。
上手く活用してみてくださいね!