「気になる異性をデートに誘いたい」、「お仕事で契約を持ちかけたい。」など、何とか相手の承諾が欲しい!と思うことありますね?
今日は、そんな成功率をアップさせたいと思うときに使える心理学のテクニックをご紹介します♪
カチッサー効果の実験
心理学者のランガーによって、次のような実験が行われました。
コピー機を優先的に使わせてもらえるように、次の1~3の言葉をかけてお願いしました。
1、先にコピーをとらせてもらえませんか?
2、急いでいるので、先にコピーをとらせてもらえませんか?
3、コピーをとらなくてはいけないので、先にコピーをとらせてもらえませんか?
1は、用件のみで普通にお願いしていますね。2は本当の理由を、3はもっともらしいけど、理由になっていない理由を付け足してお願いしています。
さて、結果はどの様になったと思いますか?
1の承諾率は60%、2が94%でした。なんとなく、納得できますね。
ところが面白いことに、理由になっていない理由をつけてお願いした3番の承諾率は、ほとんどBと変わらない93%だったのです!
カチッサー効果
私達人間は、どうやら理由を言われると、内容に関係なくても「正当なお願い事」と思ってしまい、つい承諾してしまう心理が働くようです。これを「カチッサー効果」と言います。
カチッサーの語源は、カセットレコーダーのボタンを押すと、「カチッ」と押して「サー」と小さな砂嵐のような音が聞こえてくることから来ているそうです。「ある働きかけに対して、無条件に行動を起してしまう」という意味から名づけられました。
私達は、「理由があるみたい」だから、「お願い事を聞いてあげなくちゃ」と無条件に判断してしまうというわけですね。
カッチッサー効果を実践の際の注意点
理由をつけてお願いすることで、聞き入れてもらえる確率が高くなるというカチッサー効果ですが、もちろんどんな理由でもOKというわけではありません。
先ほどの実験で、「3、コピーをとらなくてはいけないので、先にコピーをとらせてもらえませんか?」とお願いした時に、「理由になってない!」とすぐに反応できた人は、たったの7%しかおらず、ほとんどの人が、「よくわからないけど、理由があるみたいだから…」と判断してOKしたということだったのです。
ということは、あまりにもかけ離れた理由の場合は、おかしいと気づかれて「なんで?関係ないよ~!」と突っ込まれて終わってしまう可能性が高そうですね。
また、 先の実験結果は、コピーの枚数が5枚だった場合で、枚数が20枚になった場合には、1のパターンで24パーセント、2は42パーセント、3は24パーセントとなっていました。つまり、ささやか(小さな)頼みごとの場合なら、その内容とあまり関係ないこじつけた理由でも付けくわえる事で承諾されやすくなるということですね!
例えば、気になるお相手を誘いたい時などは…
「一緒にお話ししたいので、ごはん食べに行こうよ」とか、「新しいお店ができたから、一緒に行こうよ」だったり、お仕事で契約をとりたい時やお願い事がある時などは・・・「お互いに良い話だと思うので、ぜひ契約をお願いします」だったり、「今がチャンスだと考えますから、やってみましょう」といったように、○○なので~、○○だから~、というように本題に関連した理由をつけと良いですね。
まとめ:
「カチッサー効果」とは、お誘いやお願いごとがある場合、その内容に関連した、簡単な理由を付け加えて提案すると、成功率がアップするという心理学のテクニックです♪