突然ですが、あなたの周りのお友達はどんな方が多いですか? 価値観が同じ人、境遇が似ている人、性格が似ている等…「類は友を呼ぶ」ということわざのように、比較的似た者同士、気の合うもの同士で集まっていませんか?
また、初対面の人でも趣味や好きなスポーツチームが同じ、出身地が同じだったりして、親近感が沸いて話がはずんだりしたことありませんか?
人は、無意識に自分と類似性のある人に自然と親近感を持って近づいたり、好感を持ったりする様になります。これを「類似性の法則」と言います。
聞いたことがある方も多いかもしれませんね!
今日はこの類似性の法則を恋愛、人間関係、ビジネスなどで活用し、良好な関係を築く方法をご紹介します♪
A-B-Xモデル
ここで、類似性の法則をご説明するのに、わかりやすい例題としてA-B-Xモデルというものを挙げてみます。
例えば、野球の例が分かりやすいと思います。
Aさん、Bさんが球団の話になったとします。その時、同じ球団ファンの場合と、別の球団ファン同士立った場合、どうなるでしょうか?想像がつきますよね!
同じ球団ファンだったことがわかると、意気投合して話も盛り上がって、すぐに友好的な関係を築きやすく、逆に別の球団ファン、しかもお互いに熱狂的なファンだった場合には… 最初から少し険悪だったり、距離を置いた関係になりますね。
A-B-Xモデルとは、ニューカム (Newcomb, T.M.)という心理学者が提唱したもので、この様に2者間(AとB)で相手に対す魅力や好感度は、二人に共通する対象物(好きな球団)に対する思いが影響していると考えられているというものです。
つまり、A-B-Xの間の好意(嫌悪)が安定するように成り立っていて、同じXが好き(嫌い)ならAとBは友好的で、AとBが違うものが好きな場合は、AとBは非友好的になるということです。さらに、好きの度合い(嫌いの度合い)が近い程、友好度が高まるという研究結果も報告されています。
類似性の法則の活用方法
どのような場面であっても、特定の仲良くなりたいと言う相手がいた場合、まずは、自然な会話の中から、自分と相手との共通点を探っていきます。
出身地、趣味、好きな食べ物、家族関係、ペットなど少しづつ話を広げ、もし全く同じでない場合も、繋がるきっかけがあれば見つけ出して、会話をつないでいくのです。
ビジネスでの効果
類似性の法則で親近感を持ってもらうことができれば、お客様との距離を縮めることができますので、成約率を上げることができます。
恋愛での効果
極端な例であれば運命を感じてもらうことができたり、好きなものが同じであれば、自分の価値観を肯定してくれる相手だと思われやすく、一緒にいて心地よいと思われることができるので、好意を持ってもらえる可能性も高まります。
共通点を作って、類似性を持たせるという意味では、以前にご紹介したミラーリングも近いかもしれません。「相手の真似をする(ミラーリング)=類似性を作っている」と言えるでしょう。
類似性の法則で気を付けることは?
どんな場合でもそうですが、嘘をついて共通点を作り出さないことです。話が盛り上がってきたとき、続かなくなり、嘘だとばれたら信頼を失い、逆に 距離を置かれてしまうことになりかねません。
まとめ:
1、類似性の法則とは、無意識に自分と類似性のある人に、自然と親近感を持って近づいたり好感を持ったりする様になること
2、好きの度合い(嫌いの度合い)が近い程、友好度が高まる
3、共通点を作るために、嘘をつかないこと